大手メーカに就職しつつも、IT業界に興味のあった私は資格試験を通じて知識を習得しようとしていました。情報検定(J検)を合格した私は、次なる目標として基本情報技術者を目指しました。この試験は歴史が長く、プログラマやシステムエンジニアへの登竜門として知られていたので、挑戦してみたいという気持ちになりました。
基本情報技術者試験とは
国家試験である情報処理技術者試験の一区分であり、他の試験の土台部分にあたります。受験対象は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされています。合格率は長い歴史の中で10%~20%を推移してきたようですが、十分に独学で合格できる資格であると思います。参考書は当時は王道であった翔泳社のものを使いましたが、今はイラストが多いものが人気のようです。自分に合った1冊を本屋さんで選ぶのが良いのではないかと思います。わたしはイラストが多いものよりも、文字もページ数も多い格式ばったものが好みです。
試験範囲
多岐にわたる内容であり、勉強をし始めた頃は理解が追いつかないことも多かったですが、何度も参考書を読み込むことで少しずつ理解できていったように思います。社会人の一般教養として身に付けておいて損はしないものばかりであると思います。
テクノロジ系
基礎理論:
基礎理論、アルゴリズムとプログラミング
コンピュータシステム:
コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア
技術要素:
ユーザーインタフェース、情報メディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ
開発技術:
システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系
プロジェクトマネジメント:
プロジェクトマネジメント
サービスマネジメント:
サービスマネジメント、システム監査
ストラテジ系
システム戦略:
システム戦略、システム企画
経営戦略:
経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ
企業と法務:
企業活動、法務
試験内容
昔は午前、午後の2教科に分かれていて、午前は四肢択一、午後は筆記だったのですが、今は少し違うようです。今は午後は多肢選択式で主にアルゴリズムやプログラミングに係る問題が出題されるようですね。システムエンジニアを目指す人にとっては避けてはいけない分野だと思います。午前、午後、いずれも60点以上で合格となりますので、基本的事項をおさえておけば、あまり高くないハードルのように思います。
試験結果とその後
具体的な点数は忘れましたが、午前が70点くらい、午後が80点くらいで合格だったように思います。午後の出来がイマイチだったので、不合格かなと思っていましたが、午後の方が点数が良かったです。分からないところも空欄で出さずに、少しでも良い点数を取ろうと最善を尽くしたことが、高得点につながったのではないかと思います。思いのほか一発合格ができたので、この勢いでいつかは応用情報技術者にも挑戦しようかなと思うようになりました。
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